ヘリチャハゴロモは、カメムシ目アオバハゴロモ科の小さな昆虫で、体長は約7mm、たたんだ翅の先までは約10mmです。前翅には黄褐色と青緑色の網目模様があり、翅の縁が茶褐色に縁どられています。中国南部・台湾・東南アジアなどに分布し、日本では2015年ごろから本州各地で見つかるようになった外来種です。国内に生息するSalurnis属は本種だけです。成虫も幼虫も、植物に細い口(口針)を刺して汁を吸って暮らします。
CTスキャンでは、この小さな体を5µm(0.005mm)の細かさで撮影しました。体を屋根のように覆う前翅は、膜の部分の厚さが約0.01mm以下ととても薄く、その中を網目状の翅脈が走って翅の形を支えています。
後脚の脛節(すね)の先端には、小さな棘が櫛の歯のように並んでいる様子も捉えられました。カメムシ目の昆虫の脚に見られる「刺毛(しもう)」や「棘(とげ)」と呼ばれる構造です。
Tomographic
imagesでは、体の外側の殻(クチクラ)を透明なガラスのように、体の中の組織を橙色で表示しました。胸を満たす筋肉の束(飛ぶための筋肉とみられます)や、腹部の体節、脚の中の筋肉とみられる組織までが、殻を透かして見えます。前翅はごく薄く表示し、輪郭と翅脈だけが残るようにしています。色の割り当ては表示のための設定です。
※3Dデータでは、標本の片側の前翅の破れた部分(約3.4mm²)を、反対側の前翅を鏡写しにして補っています。










































































