株式会社JMC
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No.25 アカエイ

Red stingray

試料外寸 - X:300mm Y:136mm Z:19mm
測定装置 - phoenix v|tome|x c450
電圧 - 150kV
電流 - 500μA
ボクセルサイズ - 146.6μm
試料提供 - 株式会社NHKエンタープライズ 様
3Dデータの操作方法
3DデータはWeb用に
ポリゴン数を削減しています。
アカエイの外観の3Dデータを操作する アカエイの骨格の3Dデータを操作する

トビエイ目アカエイ科に属する海水魚でアジアを中心に浅い海に生息しています。海の中の細菌から身を守るために鱗が無く、粘液で覆われています。
エイの仲間は日本近海には約80種、世界には約600種いると言われており、尾棘(びきょく)と呼ばれる毒のある棘をもつ種類も多く存在します。アカエイも、尾の真ん中付近に尾棘を持ち、棘は近くで見るとノコギリのようにギザギザしていて、刺さると抜けにくい構造になっています。

本試料は、株式会社NHKエンタープライズ 様のご依頼で、NHK Eテレ「ギョギョッとサカナ★スター」の企画としてCTスキャンを実施しました。
「ギョギョッとサカナ★スター」番組HP: https://www.nhk.jp/p/ts/P58QMGP4K1/

CT撮影をしたところ、他の魚に比べて骨のコントラストが暗く、肋骨等がないため、サメと同様に軟骨魚類ということが分かりました。
エイの仲間にはサカタザメというサメに似たエイがおり、サメの仲間にはカスザメというエイに似たサメがいます。そして、軟骨魚類という共通点から、エイは海底で生息していたサメが進化したと考えられています。
軟骨魚類はかなり古くから生息しており、長い年月で様々な場所に適した進化をしたことで、種類が増えたとも考えられています。
また全体的に骨のコントラストが暗く映ったアカエイですが、尾棘(びきょく)の部分は非常に明るく映っており、体の中でも硬い構造になっていることが観察できます。