マダラアシゾウムシは、ゾウムシ科に属する昆虫で、特徴的な模様と大きな足が特徴です。成虫は黒地に白い斑点模様があり、強靭な甲殻を持っています。主に樹木に生息し、食害(食い荒らし)を行います。今回の観察個体は、一般的なマダラアシゾウムシよりも棘が大きく、CTで拡大して観察すると、精緻な造形美がさらに際立って見えました。
足の構造は非常に特徴的で、特に前足が大きく、筋肉が発達しています。棘の甲殻の内側には羽根を収納する空間が確認できます。背中の甲殻についている棘は中がスポンジ状の空洞になっており、他の甲殻部分よりも厚く強固な構造であるのが確認できます。
本試料は、養老 孟司様のご依頼で、「蟲??? 養老先生とみんなの虫ラボ 〜 蟲の観方から世界の見方を知る 養老先生の蟲展」の企画としてCTスキャンを実施しました。