放散虫はプランクトンなどの単細胞生物で、古い種はおよそ5億年前から存在したと言われています。サイズは1mm以下と極めて小さく、美しい幾何学的形状の骨格をもつアメーバ状の生物で、化石が世界中で見つかっています。 また時代ごとに形態を大きく変えているため、出土した放散虫の化石を観察することで、その地層が堆積した年代を推察することができます。
体長約0.2mmと極めて小さく、極小の格子構造により形状を得ることが非常に難しい撮影となりましたが、ナノフォーカスCTによりシルエットを捉えることができました。先端の形状などは損なわれてしまったものの、放散虫の美しい構造の一端を観察することができます。