ダンゴムシは陸上に適応した甲殻類の一種で、落ち葉や枯れ木の下など湿った場所に生息しています。体は硬い外骨格に覆われ、危険を感じると丸くなって身を守る「擬死行動」が特徴です。
海に暮らすワラジムシの仲間から進化したとされ、陸上生活に合わせてえらの構造を変化させるなど、独自の適応を遂げています。
CTスキャンでは、外骨格を構成する背板が精密にかみ合うことで、球状に閉じた際にも隙間を生じにくい密閉構造が観察できました。
体の中心部には消化管や呼吸器が保護されるように配置されており、防御姿勢をとったままでも生理機能を維持できる、陸上甲殻類としての高度な適応が見られます。


