株式会社JMC

No.63 アンモナイト(化石)

Ammonoidea

試料外寸 - X:52.1mm Y:52.0mm Z:22.7mm
測定装置 - phoenix nanotom m
電圧 - 160kV
電流 - 80µA
ボクセルサイズ - 35.0μm
3Dデータの操作方法

アンモナイトは、古生代デボン紀に現れ、中生代の終わりに絶滅した頭足類です。イカ・タコ・オウムガイと同じ仲間で、平たく巻いた殻の内部は「隔壁」で細かく仕切られ、たくさんの「気室」に分かれています。動物の体は殻のいちばん外側の「住房」に収まり、気室のガスと液体を出し入れして浮力を調整していたと考えられています。隔壁と殻壁が接する線が「縫合線」で、その複雑さは分類の手がかりになります。

本試料は殻の片面が母岩に覆われた状態で、反対の面だけが露出しています。CTスキャンでは母岩を取り除かずに内部を観察しました。殻の面に沿って断層を送っていくと、隔壁で仕切られた気室が巻きの中心近くまで規則正しく並び、外側の巻きほど気室が大きくなっていく様子が確認できます。

殻・内部の充填物・母岩はX線の吸収差が小さく、そのまま全体を透かしただけでは内部の構造はほとんど見えません。そこで殻の面に沿った厚さ2mmほどの薄い断層(スラブ)に切り出したり、密度の変わり目だけを強調して透かしたりすることで、気室のならびと隔壁、殻の巻きが浮かび上がりました。

また化石には細い割れ目が網の目のように走り、そこに周囲より密度の高い鉱物が沈着・結晶化しています(脈)。CT画像ではこの脈が明るい筋としてはっきり浮かび上がり、3Dデータではその広がりを立体的に見ることができます。

※本個体の種名・産地・地質年代、および脈の鉱物種は未確認です。