タツノオトシゴ(竜の落とし子)は、トゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属
に分類される魚の総称です。
尾を海藻などに巻きつけて、体を垂直に支えます。尾びれがないため、移動するときは小さな背びれを動かして泳ぎます。
オスには育児嚢と呼ばれる子供を育てるための袋があり、一度に数百匹の子供を出産します。
魚に分類されますが鱗は見られず、体の大部分は鎧のような骨板で覆われています。
このような硬い物体で覆われているにもかかわらず、尻尾はしなやかで力強く藻に巻き付きます。
からだの中には長く太い椎骨がありました。
口の内部は管のような空洞が続いており、CT画像上は歯のようなものは見られませんでした。
また腹部には他の魚類と同じように、浮袋とみられる大きな空間が見られました。
3Dモデルでは、この空間をポリゴン化して表現しています。