幼虫は蛹室という蛹になるための部屋を作り、黄色がかってくると、まずは足の部分から硬くなり蛹になります。蛹になっても腹部を動かすことができます。
多くの昆虫は変態を行うために蛹になります。蛹の段階において体の大変身が行われます。幼虫の時に蓄えておいた栄養分を使って、成虫の身体をつくっていきます。蛹の内部は幼虫の肉体が溶けたドロドロな栄養分となり、成虫原基という器官が、羽や足などの体表部分に変化していきます。
幼虫のときよりさらにコントラスト差が少なくなり、僅かに成虫を想像させる構造が見られる他、気門から伸びる管の形状を見ることができます。
体中を巡っていた管は、幼虫の頃から大きく形を変えツノの先の方まで伸びています。
このCT画像は、幼虫から蛹に変化して2周間程度の個体を撮影していますが、こういった体内の様子は蛹の期間にも大きく変化していることが予想されます。